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2020.06.10(水)

よしうらけんじ Solo Live 2020を終えて

5/23の「よしうらけんじ Solo Live 2020」無事に終了することができました。

今回は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、無観客・配信ライブとなりましたが、多くの方に
ご視聴いただきました。ありがとうございます。


少しだけ、開催までの流れのお話など。

毎年この時期に開催していたソロライブですが、今年は非常事態宣言が発生されて、外出も極力控え
るようにという状況でした。音楽活動をしてきた中でも、これははじめての経験。GW明けになっても
状況は変わらなかったので、5月上旬に一度開催中止を決めました。

その後、開催店・楽屋(らくや)のスタッフさんより
「配信でやってみませんか?」
とお誘いをいただきました。

「こういう時に、新しい扉を開けるのはきっとおもしろいだろう」
そんな思いで配信ライブ開催を決心。

感染症対策として、お客さんは入れず無観客の開催、そしてゲストのMaLさんとの共演はステージ上
で十分な距離が保てないため断腸の思いで見送ることにしました。


また、どんな環境で見ていただいても音や雰囲気がつかめるように、プログラムを配信用に組み替え
る工夫もしてみました。

■ワイドレンジ(特に低音)に頼らない楽曲構成
■明瞭なチューニング
■ダイナミックレンジ(音量差)を狭めにする

など。スマホのスピーカーでもある程度成立する構成に修正。


もちろん表現ありきですが、制約された中でも十分パーカッションソロは可能なので、全体の7〜8割
くらいその辺りを意識して。
あとの2〜3割はもう少しいい環境で音を聴いている人が楽しめる(納得できる)部分を突っ込んでみま
した。

打楽器のリズムだけで聴かせるには、どうしても素材感や耳障り感の変化、ワイドレンジと音量で引っ
ぱる部分が必要です。なのでその配分をどうするのか?というのが、今回の配信ライブへの1つのチャ
レンジでした。




当日は、楽屋の増茂さんはじめ配信のためにスタッフさんも駆けつけてくれて、4台のカメラを使い、
楽屋のYouTubeチャンネルより配信しました。

全員が手探りで、ひとつひとつ確認とトラブル対策を講じながらのリハーサル。


配信開始30分前のテスト中、音声が途切れたりノイズがのるトラブルが発生し、これを解決すること
にかなり苦労しました。後に判明したのは、インターネット回線のスピードが不十分・不安定である
ためアップロードエラーが発生して症状が出たのではないかとのこと。

とにかく負担のかからない対策を急ぎ施し、何とかオンタイムでスタートとなりました。


そんなトラブルによって、配信スタートがぎりぎりとなったため
「なかなか配信が始まらない」
「このURLで合っているのだろうか?」
と不安に感じた方もいたようだったので、ここは今後の課題として対策を施していきます。



ライブはとてもスムーズに進みました。

演奏中に、無観客であることへの違和感はそれほどなく。いつも通り楽しく。


ただ、曲終わりで拍手がない瞬間だけ、「おっ」と時が止まる感じに。
ならばライブでやっているコミュニケーションを空想でいくしかない。それは実際のライブ経験があ
ったから解る(想像できる)部分かもしれませんが、ライブと配信の大きな違うポイントとしての発見
でした。


そして約60分のステージは、あっという間に終了。




いつも見てくれる方々も
子供がいてなかなかライブに行くことができない人も
ライブ会場まで距離がある人も

見て、楽しんでもらえたようでよかった。
これは配信ならではのメリット。



宣言は解除されても、観客を入れてライブを開催することへの道のりは、まだ長いものになりそうです。

みんなで知恵を出し合って、入場制限をしたり、着席形式にしたりと工夫はしていますが、満員御礼の
熱気あふれるライブというのは当分難しいでしょう。

しかし今だから、新しい形が生まれる。
それはとても楽しみなことでもあります。



ライブを見てくださったみなさま
配信を後押ししてくれた楽屋のみなさん
遠巻きに写真を撮ってくれた若林くん
に感謝を込めて。